この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
ご相談者は,交際していた相手男性が,既婚者であることを知らずに交際し,肉体関係も持ったとして心を痛められておられました。そこで,相手男性に対し,損害賠償請求したいとのご意向をお持ちでした。
解決への流れ
私は,ご依頼を受けた後,相手男性に慰謝料請求をするための準備を行いました。まず,ご依頼者様と協力して,「相手男性が既婚者であることを知らなかったことを裏付ける証拠」を収集しました。そうしたところ,相手男性は,ご依頼者様に対し,既婚者でないという趣旨の内容をEメールにて送っていること,ご依頼者様に対し,将来結婚したいという趣旨の記載のある手紙を渡していたことが分かりました。私は,これらを収集しました。以上の証拠を前提に,私は,相手男性に対し,内容証明郵便を送付し,交渉を始めました。交渉においては,こちらの手持ちの証拠を相手男性に仄めかしつつ,裁判になった場合の見通しをお伝えするなどしました。相手男性は,裁判を回避したいという強い意向を持っていたため,こちらも「裁判をしない」という点で譲歩しつつ,今回のケースで,裁判をした場合の相場よりも高いと考えられる「慰謝料150万円」にて和解することに成功しました。解決まで「約2か月」程度掛かりました。
弁護士が介入すると相手方は証拠を隠滅したり悪あがきをする可能性があります。そこで,場合によっては,弁護士が介入する前に,可能な限り証拠を集めておくことが有効な場合があります。今回のケースでは,敢えて,相手方と交渉を開始するタイミングを遅らせた上,私は,ご依頼者様と協力して証拠収集を先に行いました。そして,必要な証拠が揃った段階で,相手方に畳みかけるように交渉を行い,裁判を行った場合よりも高い金額で和解することができました。まずは,お気軽に,弁護士木下正信までご相談くださいませ。