この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
強制わいせつ事件で国選弁護人につきました。本件事件は現行犯逮捕されており争いはなかったのですが、警察官からは執拗に余罪について聞かれており、依頼者の方はどう答えてよいか困っていました。また、本件での被害者の方への対応にも困っていました。
解決への流れ
余罪については、警察からの取調べに対して徹底して黙秘を指示しました。結果的に余罪として複数件(3~4件)の嫌疑をかけられていましたがすべて「不起訴」となりました。うち一件の容疑は「強制わいせつ致傷」でした。起訴されていた事件については被害者の方に謝罪し、示談をしました。結果、裁判では、検察官の求刑から1年減刑された上、執行猶予が付きました。
取調べへの対応を間違っていれば、余罪を含め全て起訴され、本件は裁判員裁判になり、世間の注目を浴び、執行猶予も付かなかった可能性がありました。その意味で徹底した黙秘が功を奏した事案です。取調べの対応が不適切なのではないかと疑問に思う事案が散見されますので注意が必要です。