この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
インターネットで,簡単に稼げるアルバイトを見つけて,アイフォンの携帯電話を契約して,その携帯電話機を指定先に送付することを繰り返していた。説明では,電話代金は後から支払わなくてもいいと言われていたが,実際には,携帯電話会社から請求があり,総額100万円以上になってしまった。夫には,秘密にしているままで,債務整理をしたい。
解決への流れ
弁護士から受任通知をすぐに発送したので,自宅に請求書が届くことはなくなった。そのうえで,相談者の収入であるパート収入の大部分を返済資金に充てる内容で,債権者と分割払いによる和解交渉を進め,和解により支払いが可能となった。
名義を貸すだけの簡単なアルバイトの勧誘がありますが,明らかに犯罪行為であり,決して手を出してはいけません。しかし,不幸にも,そのような行為に加担してしまった場合,名義人としての責任を負うことになります。債務整理に当たり,弁護士が介入した場合には,ご本人の自宅へ直接請求書が届くことはなくなります。そのため,家族に秘匿したまま債務整理が可能となりました。しかし,和解が遅延すると,債権者が訴訟などの法的措置を講ずる恐れがあり,これは阻止できません。この場合,自宅に訴状が送達されますので,そのような事態に陥る前に,早期に和解をすすめる必要があります。