この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
独り暮らしの姉が認知症のため食事の準備や洗濯,掃除,お金の管理ができなくなってしまいました。介護保険サービスを利用して施設に入所し,食事や洗濯は何とかなりましたが,通帳や証券は施設に預かってもらえず,自分も高齢で今後お金の管理を行うのも難しいと考えているので,困っています。
解決への流れ
弁護士が依頼主様を代理して,裁判所に成年後見人(本人に代わって財産の管理や生活に応じた環境整備を裁判所から任される人)をつける命令を出すよう申立て(申込)の手続を行いました。成年後見人は親族又は専門家が選ばれることが多いですが,依頼主様がご高齢のため専門家に後見人になってほしいとご希望でしたので,福祉関係の支援者等とも相談のうえ裁判所に意向を伝えた結果,当事務所の弁護士が成年後見人に選任され,お姉様の財産管理と生活環境の整備を担当させていただいております。
周りに支援してくれる方がおらず,お困りの高齢者の方は多いと思います。当事務所では,ご本人やご親族のお気持ちを尊重し,福祉や行政関係の支援者とも連携しながら,安心した生活を送れるお手伝いをさせていただいております。