この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
ご依頼者さまは、自動車で信号待ちをしていた際、路面の凍結により止まれなかった自動車に追突される交通事故に遭いました。事故直後は痛みなどがなかったため、警察には物損事故として届け出ていましたが、しばらくして痛みが出るようになったことから病院を受診しました。医師から頸椎捻挫(むち打ち)などの診断を受けたため、ご依頼者さまは人身事故として加害者側に慰謝料などを請求することを決めました。そして、示談交渉などの手続きを弁護士に任せたいと考え、通院中に弁護士法人プロテクトスタンス仙台事務所にご相談されました。
解決への流れ
治療の終了後、加害者側の保険会社に損害賠償金を請求すると、172万円が提示されました。しかし、本件を担当した弁護士が計算した金額より非常に低額で、特に通院慰謝料(傷害慰謝料)や専業主婦に対する休業損害などで開きがありました。弁護士が、計算結果の根拠などを丁寧に説明しながら増額を求めたところ、賠償金として225万円が支払われる内容で合意。保険会社の提示額から約53万円もの大幅な増額に成功しました。
事故の直後は痛みなどの症状がなかったため物損事故として警察に届け出たものの、数時間後や数日後に何らかの症状が出るケースは少なくありません。しかし、物損事故として届け出たままだと、加害者側に慰謝料などを請求しても支払いを拒否されたり、実際の被害に対して少額しか支払われなかったりする可能性があります。適切な損害賠償金を受け取るには、人身事故として手続きを進めることが重要です。加害者側の保険会社との示談交渉では、慰謝料や休業損害などについて、法的に認められる金額より少ない金額が提示されるケースがほとんどです。しかし、ご自身で保険会社と交渉しても増額を認めさせるのは不可能に近いため、交通事故に詳しい弁護士に対応を依頼することをおすすめします。